松岡氏「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」を読了する。
内容は、シャーロック・ホームズが現実の歴史に溶けこんだ。
いかに彼は目撃者のいないライヘンバッハの滝の死闘で、
モリアーティ教授への正当防衛を立証し、社会復帰しえたのか。
日本で実際に起きた大津事件の謎に挑み、伊藤博文と逢着する。
聖典のあらゆる矛盾が解消され論証される、20世紀以来最高の
ホームズ物語。。。となっている。
やっぱり松岡氏の著作はいい!すごく嵌れる。
本作は、ホームズが死亡していたと思われ不在だった時期に何を
していたのかについて、「チベットなど東洋へ行っていた」と
説明されるものの、詳述されることはない。その謎に秘められた期間、
ホームズは秘かに日本に渡っており、伊藤博文とともに難事件を
解決していたという仮定の話が、気づくと真実味を帯びてきて
ずいずい引き込まれてしまった。うまいなー。。。